「本当にいたんだ…!」
ステージに宇多田ヒカルがスッと現れたときに、そう思いました。
ツイッターも見ているし、テレビでも見ているし、曲も聞いているのに、私の中では現実ではないところで長年存在し続けていたのだと思います。乱暴にいうと、神です。
今まで見た人の中で一番感動しました。
ライブが始まっても、現実ばなれした時間で、「音楽を楽しむ」とかそういう次元じゃなくて、「拝む」ような感覚で、ただひたすらに集中して聴いていました。
最高でした。
ずっとずっと聞いていた曲が、ちょっと遠いけどあそこから放たれているんだと思うと、感動的だったし、パワーもすごくて、終始泣きそうでした。
MCをしているときと歌を歌っている時が別人すぎて、もうね、なんか、戸惑うくらい凄かった。
ラップもかっこよかった。また聴きたい。
大豆くらいのサイズだった宇多田ヒカルさんが、すぐ脇のステージに来た時は、まさかのまさかで「ひゃーーー」って叫んでしまった。とても綺麗な人でした。衣装もシンプルで、上品で、思いやりを感じる歌い方で、今書いてても泣きそう。優しさしかない。
夢みたいな時間でした。嘘だったんじゃないかと思うんだけど、写真も「わ、わ、近い。と、と、と、とりあえず、動画、撮っておこ。……いや、この目で見るべき!」とテンパって9秒だけ回した動画もあるから、本当にあったことであることは確か。(フラッシュはダメだけど、スマホOKでした)
私にとって、宇多田ヒカルさんは私という人物の形成に多大な影響を与えた人で、私の支えでした。本当に。
自分の中にある言葉できないモヤモヤが言葉で表現されていた時の衝撃たるや、すさまじいもので、「私はこう思っていたのか」と宇多田ヒカルフィルターを通して自分の思いに気づくということが多々ありました。気づくだけじゃなくて、ある種昇華されていたような気がします。
誰かが表現してくれているというのは、自分の中の思いや悩みが薄まる、なくなる、落ち着くとか、そういう効果があるのだと思う。「この思いは私だけじゃなかったんだ!」と思えることは救いだったような気がする。
今でも、生きるための指針みたいな歌詞に(勝手にそう解釈しているだけなんだけど)影響を受けているし、Fantômeは作業が止まります。あれ、映画みたいだよね。動けなくなる。
はー、ライブあっという間だったな。またライブしてくれるかな。また当たるかな。
ライブ後、感動した思いをブログに残そうと書いたものの、ライブの時間だけ別次元に行ってた感覚だったので、正直記憶が曖昧。うまく思い出せず「すごい」「感動した」に終始したうすーーーい言葉しか出てこなくて、そんな自分にがっかりして下書きに入れっぱなしだったけど、出しておこうと思います。
本当の本当に感動したから。
画面越しでもう一度あのライブを見たい。販売してほしいな。CMしてるからって理由だけで、南アルプスの天然水、めっちゃ買ってるんだけどな。意味ないよなぁ、きっと。